外反母趾について
外反母趾とは、足の親指(母趾)が人差し指(示趾)の方に曲がり、くの字のように変形した状態です。足の形に合わない靴を履くことや遺伝などが原因で起こりやすく、親指の付け根部分にある関節が突出して痛みや炎症を起こしたり、歩行に支障をきたしたりする場合があります。
外反母趾の原因
遺伝的な外反母趾の原因については、関節が柔らかいことが挙げられます。関節が柔らかいと親指の付け根が曲がりやすいためです。また、親指が長い人も靴先に指が当たるため、外反母趾になりやすいです。
扁平足や開張足は生活習慣や加齢でも起こりますが、筋肉の柔らかさや足の形は遺伝によると言われます。これらの状態では足のアーチ構造が崩れており、足先の部分が全体的に扇状に広がって靴に圧迫されます。
生活習慣による原因については、足先が細くヒールが高い靴を履くことが挙げられます。ヒールが高い靴は足先に過剰な力が加わりやすいためです。
その他、関節リウマチや関節が緩みやすくなるような先天性の疾患がある場合も外反母趾のリスクが高まります。
外反母趾の症状
外反母趾は、足の親指が人差し指の方に曲がるという典型的な症状が見られます。このときに親指の付け根部分にある関節が突出して、「バニオン」と呼ばれる隆起を形成することがあります。
バニオンができると、靴に当たって炎症や神経痛を起こすことが多いです。バニオンや足の甲の関節(TMT関節やリスフラン関節)が神経を圧迫すると、しびれやピリピリ感を伴うこともあります。
さらにひどくなると足の裏にタコができたり、痛みが原因で親指が人差し指の下に潜り込んでしまったりします。親指が曲がるのに伴って、他の指も変形するとハンマートゥや槌指(つちゆび)などの状態になります。
外反母趾でお悩みの方は当院にお任せください
当院では痛みがある部分だけでなく、身体全体を診て状態をチェックしていきます。歩き方のクセや生活習慣といった根本的な原因を改善しないと再発する可能性があるので、原因を見つけて症状を改善に導きます。お気軽にご相談ください。